「どう生きるか」に惹かれて

■「共に生きる」人、自然、生き物、社会、仕事・・・
 そして、「これからどう生きるのか」

そんな言葉に惹かれて、金澤晋一さんの講演会に参加してきました。

林業を学ぶようになってから、自然について考えるようになりました。
その中で、「自然と共に生きる」という言葉を耳にすることも増えたけど、

そもそも、自然と共に生きるってどういうことなんだろう?

自分では考えても、よく分かりません。
なので、今回の講演で、これからの自分の生き方のヒントになれば。
そんな気持ちで参加してきました。

金澤晋一さんのことは、今回初めて知りました。
講演を聞き終わったときには、この方の話しを聞くことができてよかったと心から思いました。

■「知らないまま」でいること

今回の講演を聞いて、私の中に強く残ったことのひとつが、

「無知であること」について考えさせられたことでした。

知らないことで、相手のことを決めつけてしまったり、誤解したり、ときには争いにつながってしまったりする。

反対に、知ろうとすることで、今までとは違うものの見方ができることもある。
このことを知ったとき、自分のことを考えていました。

私は40代になった今でも、自分の考えを言葉にすることが苦手です。
分からないことに出会ったときも、私には難しいから、どうせ理解できないから、
と、理解すること自体を諦めていました。

知らないのなら、知ろうとすればいい。
分からないのなら、調べたり、人に聞いたりすればいい。

そんな当たり前のことなのに、いつの間にか私は向き合う前に諦めるのが早くなっていたことに気づきました。
知識を持つことは自分の見える世界を広げたり、自分自身の可能性を広げたりすることなのかもしれません。

知らないで終わらせず、知りたいと思う。
自分自身を変えていきたいと思いました。

■立ち止まってよく見てみる

もうひとつ印象に残ったのが、身近な自然の見方についてでした。

立ち止まって、近づいて、よく観察する。
同じものを見ていても、自分がどこを見るかで、見える世界は変わる。

これは自然だけではないのかもしれません。
「これはこういうもの」
「あの人はこういう人」
「私はこういう人間」
そう思い込んでしまうと、それ以上のものが見えなくなってしまう。

一方方向からではなく、角度を変えて見るだけで、今まで見えていなかったものに気づけることがある。
そんな気づきを教えてもらったような気がします。

■環境を変えただけでは、自分は変わらない

私は、自分を変えたいという気持ちで、新しい土地へ移住し、自然の中で働いたら気持ちよさそうと、今まで経験したことのない林業を学び始めました。

住む場所が変わり、仕事も変わり、関わる人も変わり。
今までとは全く違う環境に飛び込んだつもりでいました。

でも心のどこかで、「やっぱり変われない、私はこういう人間だから」
と、自分で自分を決めつけていたように思います。

環境を変えても、自分自身が変わろうとしなければ、何も変わらない。

新しい場所へ来たことで、自動的に新しい自分になれるわけではない。
分からないことから逃げ出さずに、知ろうとしてみる、一度考えてみる。

自分を決めつけずに、違う自分の可能性も見てみる。
今回の講演はそんなことに気づかせてもらう時間になりました。

■いつか、いい空気をまとった人に

参加しようかどうしようか、実は少し迷っていた講演会でした。
でも行って本当によかったと思いました。

おいしいものに出会う
素敵な人に出会う
知らなかった考え方に出会う

出会いを重ねていくことで、少しずつ変わっていく。
そして、いい空気のところには人が自然と集まってくるのだと知りました。

いつか、わたしも「いい空気」をまとった人になりたい。

そう思った一日でした。

今日からいきなり変わることはできません。
だけど、今まで素通りしてしまっていたことに、少し立ち止まって目を向けてみることにします。

そんな小さなことから始めて、
諦めていた自分を、少しずつ卒業していきたいと思います。